所長ブログ「ケンさんが往く」

2023.01.22

現地事務所のサービス感覚

ベトナムでの商標審査が遅れており、現地から律義にも現出願の審査段階の情報を知らせてきた、と先回のブログで書きましたが、その後、それに対する請求書が送られてきました。

二人の所員が携わり、合計で工数は数十分、請求額は数万円でした。

なんだ、サービスじゃないのか、とガッカリすると同時に、こんなものに請求書かい、という怒り(?)が湧いてきました。

さっそく、現地へはこちらから頼んだものでもないし、予め費用見積もりをもらったものでもなし、こんな請求書は受け取れないと返事しました。

東南アジアの現地事務所は欧米式の経営感覚であることが多く、特にアソシエイト(所員弁護士)だと、勤務時間中の業務割合・業務効率が厳しく管理されている(おそらく)こともあって、何を頼むにも料金が絡んできます。

こちらはついつい日本の感覚で、このくらいはサービスだろうと思っていると、思わぬ費用(実際はメールで費用はそれとなく知らされていたという場合も多いのですが)を請求されたりします。

この点では、サービス感覚が比較的合うのが、中国、韓国、台湾の代理人ですね。そういう時は、やはり同じ文化圏なんだな、としみじみ思います。

もっとも、常に例外はあるので、親しいパートナー(経営者弁護士)に頼む以外は、常にお金がかかる、と肝に銘じておいた方が良いでしょう。