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所長ブログ「ケンさんが往く」
2023.02.24
我々が子供の頃(昭和30年代)には、集団の遊びと言えば、まず野球だったですね。
我々の子供時代にはゲーム機や携帯電話なぞは影も形も無かったですから、遊びというと屋外が多く、その中でも男の子の遊び(スポーツ的な)の筆頭は野球でした。
野球と言っても、まともなバットやグローブはありませんでしたから、棒きれのバットと柔らかいボール、それを素手でキャッチという具合で、狭い空き地でもできるように、セカンドが無く、本塁、ファースト、サードだけの三角ベース野球を良くやってました。
最近は公園なんかで子供たちが大勢集まっている光景を見ることさえ無くなりましたが(我々の子供時代は公園はいつも満員でした)、この間我が家のベランダから近くの公園を見下ろすと珍しく子供が集団で走り回っていました。どうもサッカーをやっているようです。普通の公園なので立派なゴールがあるわけではなく、公園の両端の仮想空間(?)をゴールに見立てているようです。
考えてみればサッカーのボールの扱い自体は狭い場所でもできますし、ゲームにしてもそれほど場所を取らないような工夫は容易にできそうです。
それに比べると野球はバットの素振りくらいは狭い場所でもできますが、キャッチボールやノックとなるとそれなりの広さが必要ですし、バットを振って飛ばしたボールは思わぬほど飛ぶ場合もあります。なので、公園にはよく、ここでキャッチボールや野球をやってはいけません、という看板が立っています。
そこで今では野球を本格的に楽しもうと思うと、野球少年団にでも入らないとできません。
このままだとプロ野球のファンは確実に減るような気がしますねー。
サッカーの試合もたまにテレビで見ますが、なかなか点が入らない上に、点が入るときは何かのはずみで入ったりして、じっくり落ち着いて見ることができない(年寄り)のが欠点です。
ファンの裾野を拡大するには子供のころからそのスポーツに親しめる環境を整備することだとすると、現状は野球にとって厳しいですね。
大谷がアメリカで活躍しても、日本のプロ野球の人気に直接反映するわけでもないような気がしますし、このまま野球が廃れてしまわないか心配です。