数学は凄い

何故数学は凄いかって？

私が授業として数学の教科書を開いたのは55年前の大学時代が最後です。

その頃に既に行列とか確率統計なんてものは教養課程での数学の基礎中の基礎でした。

線形計画法とか、動的計画法なんてのも学部の専門課程（計測工学）で習いましたね。

情報理論も最適制御も。

最近ＡＩが注目を集めており、仕事柄その教科書を読むことがありますが、数学的には基本的に55年前までに習ったもので間に合いますね。

55年の間にこれだけ世の中が変わり、一昔前のものはもう役に立たない、と言われる中で、数学のこの生命力は何なんでしょうね。

55年の間に数学はもちろんそれ自体が進歩しているのでしょうから、現代数学の最前線というのは、今から少なくとも50年先の世界を見ていることになりませんか。

ああもっと数学を勉強しておけば良かったという後悔と、数学の底知れない凄さを感じる今日この頃です。