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所長ブログ「ケンさんが往く」
2023.09.28
幼児虐待なんかがあると、鬼畜にも劣る所業、なぞと非難の声が上がります。
しかし、私はこれは人間だからこその所業と思いますね。
鬼はさておき、動物が幼い自分の子供を虐待することはあるのでしょうか。
余り無いのでは、と思います。
動物は大脳が無い(小さい?)ので、常に本能が勝り、動物本来の、種の後継者である幼きものを守るという行為が損なわれることがない。
これに対して人間は大脳が異常に発達しているが故に、動物が本来持っている本能的行為が往々にして大脳によって損なわれることがある。
なんせ、自殺という自分自身の生を止めることまでやるのですから。
大脳が受ける精神的ストレスで比較的容易に本能的行為が阻害される。
幼児虐待は、社会的・経済的な大きなストレスを大脳が受けて、幼きものを保護するというその本能的行為が阻害されるのが原因ではないでしょうか。
一方、戦争での残虐行為。これは戦場での大きなストレスを大脳が受けて、弱き者をいたわるという本能的行為が阻害される、あるいは敵対する者に対しても節度を持って接するという大脳の抑制が外れて、敵対する者を暴力的に排除するという本能的行為がむき出しに顕れる。
いずれにしても人間は、繊細で強力な大脳を備える「動物」ですから、大脳が心地よく機能する環境を我々自身が意図的に保っていくことが重要、なのでしょう。