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所長ブログ「ケンさんが往く」
2024.11.04
公園といえば、名古屋には東山動植物園があります。
私が小中学生の頃は単に東山動物園と言っていました。
動物園としてはおそらく東海一の規模を誇っていたので、動物園で間違いなかったのですが、比較的大きな温室のある植物園も併設されていました。
その頃は自然豊かなボート池の辺りは園外になっていて、ボートに乗るだけなら入園料は取られず、誰でも自由に池の周りをブラブラすることができました。
それが何時頃だったか(私が大学生の頃?)モノレールができ、柵が張り巡らされて、ボート池は園内に取り込まれてしまいました。
子供の頃はそうでもなかったのですが、大人になると、どうもあの動物園の臭いが我慢できなくなって、私の子供たちには悪いことをしたなと反省するのですが、動物園の方が良い、という子供たちを無理やり植物園に引っ張って行ってました。
その頃の植物園は、件の温室以外に建物は、自然に比較的良く溶け込んだ藁ぶき屋根の合掌造りが移築されてありましたが、奥の方は芝生広場くらいはあったものの、比較的手つかずの自然が残っていたような気がします。
動物園は子供達のものだとしても、植物園は都市の住民が自然に触れ合う場であってほしいと思います。
つまり建物は極力建てず、道の整備も最小限にして、自然というものを丸ごと感じられるようなものが好ましいです。木々や花に、親切心でしょうが、何という木や花かという名札が付いていますが、こんなものは余分ですね。自然のまま佇んでいるのが好ましい。興味があれば図鑑を携帯してきて調べれば良いのです。
最近、植物園へ行く機会がありましたが、がっかりしました。展示室等の建物がいろいろ増え、道も整備されすぎ、というくらい人工物で溢れていました。
私が植物園に望むことは、人の手が入っているのが分からないような、野道を行くような自然を感じられるところであって欲しいです。
東山動植物園に限らず、鶴舞公園なんかでも最近は洒落た飲食店を誘致しているようですが、都市の中の緑のオアシスであるべき、という観点からは、余分な施設と断ぜざるを得ないですね。