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所長ブログ「ケンさんが往く」
2025.01.06
百聞は一見に如かず、という諺があります。
広辞苑によると「何度も聞くより、一度実際に自分の目で見る方がまさる」とあります。
確かに、私の好きなタイについて言うと、旅行案内書等で何回タイのことを読んでも、現場の臭い、味、雰囲気、気候、等々は現場に行かなければわからない、ということは有りますね。
しかし、と私は思います。何も調べずに現場へ行っても、その現場の一面を切り取るだけで、タイについて分かったことにはならない、と。
そこで、「百聞し一見す」という表題の言葉を私のモットーとしています。
つまりボケっと行くのではなく、予めできる限りの本を読んで(紀行ものよりも、特にその地の歴史を書いた本が良い)そして最後の仕上げ的な感じで現場を見てみる。
そうすると、訪れた現場が、自分の中にできていた、ぼんやりしたイメージのどこかに当てはまって、ぼんやりしていたイメージが急にクリアになる。
例えばタイでいうと、バンコクでは大きな通りに沢山の小さな路地(ソイ)が合流していて、各路地は大抵が行き止まりになっている。どの路地からも一度大きな通りに出ないと他の路地には行けない。車は大渋滞して不便なことこの上ない。何故路地の間をつなぐ横の路地を作らないのだろう、タイ人は考えが足らない、となります。
でもこれは、バンコクが昔はチャオプラヤー川沿いの湿地で、運河が張り巡らされていて、舟が主な交通手段になっていた、ということを知っていれば、運河が埋め立てられて道になったので、成程こういう形ができたのか、と納得できます。
もちろん、交通手段が変わったので、それに対応させて何らかの改造なり、新都市の開発は必要なんだろうな、とは思いますが。
5月に人生最初で最後のヨーロッパ旅行(オーストリアのウイーンとザルツブルグ)を考えているので、その前に、モーツアルトのことはもちろん、中世ヨーロッパの歴史を勉強していこうと思っています。